能登地震 自分の避難

元日の地震。

津波警報が出てすぐ、自分は家族とともに車に飛び乗り、裏山に続く林道に駆け上がった。

海抜20数メートルはあるだろう山中で数時間を過ごした。

ここは、昨年集落の人に呼びかけ避難訓練をしたところ。以前からあった山道だが、間伐で重機が入り林道が整備された。四駆車でなくても登れるし、自家用車10数台、道に沿って駐車できる。今回も多くの住民が車や徒歩で逃げてきた。

集まった人達と情報交換をした。それぞれがネットニュースなどから得た情報を伝え合った。沿岸部に数十センチの津波を確認したと分かったものの、その後大きな変化はなく自然に避難をやめ帰宅しようという雰囲気になった。

津波は繰り返しやってきて、だんだん高くなることもある。それを伝えても、いったん帰る気持ちになった人には響かない。あくまでも自己責任で!としか言えなかった。

最終的に津波被害はなかったが、避難を止めて帰るタイミングにはもやもやとして気持ちが残った。

ただ、自分が所属している団体や仲間からSNSで信頼できる情報が入ってきたことはとても心強いものだった。

繋がることの大切さを実感した。